
FXのボラティリティって何だろう?



ボラティリティの高い通貨ペア・時間帯を知りたいな。あと、ボラティリティの使い方も知りたい。
このような、悩みをお持ちの方は多いですよね。
ボラティリティとは、各通貨ペアの価格の変動率のことを言います。
ボラティリティを知ることで、1日の予想値幅・トレード頻度・取引ポイントが分かるようになります。
- ボラティリティの使い方
- ボラティリティの高い or 低い通貨ペア
- ボラティリティの高い or 低い時間帯
- ボラティリティが分かるツール
この記事を読むことで、ボラティリティの使い方が分かるようになり、手法の改善に繋がります。
ボラティリティとは


ボラティリティとは、各通貨ペアの価格の変動率のことを言います。
値動きが激しいと『ボラティリティが高い」・値動きが乏しいと『ボラティリティが低い」と言います。
ボラティリティは、市場の流動性が大きく関係するので、売り買いともに活発な市場はボラティリティが低くなります。
逆に、新興国通貨などは、市場参加者が少ないため、値動きが荒くなりやすく、ボラティリティが他の通貨ペアよりも高いです。
ボラティリティは一定期間の平均値をみる
1日のボラティリティを知りたい場合は、1~3ヶ月の平均値をみるようにしましょう!
そうすることで、直近の値動きの平均値が分かるので、1日の値動きの目安が予測できます。
FXのボラティリティが高い・低い時間帯


FXのボラティリティが高い時間帯・低い時間帯について、詳しく解説していきます。
ボラティリティが高い時間帯
- ロンドン市場(16時~翌2時)
- ニューヨーク市場(21時~翌6時)
ボラティリティが高い時間帯は、ロンドン市場とニューヨーク市場の時間がぶつかる21時~2時ぐらいまでになります。
その中でも、最もボラティリティが高い時間帯は、22時~24時の間です。
そのため、短時間で稼ぎたい方は、この時間帯のトレードがおすすめ!
ボラティリティが低い時間帯
- オセアニア市場(5時~16時)
- 東京市場(9時~20時)
オセアニア市場・東京市場のボラティリティは低いです。
特に、オセアニア市場が始まった5時~9時までのボラティリティは、低いので、トレードには向きません。
そのため、ボラティリティが低い時間帯にトレードをしたいなら、9時~15時の間がおすすめです。
各時間帯の特徴については、↓の記事で詳しく解説しています。
ボラティリティが高い時間帯にトレードするメリット


- 短時間で大きく値幅が取れる
- トレンドができると追随しやすい
- トレードチャンスが多い
ボラティリティが高い時間帯にトレードするメリットは、上記の3つです。
詳しく解説していきます。
短時間で大きく値幅が取れる
ボラティリティが高い時間帯にトレードすることで、短時間で大きな値幅を狙うことができます。
そのため、日中はトレードすることができないサラリーマンの方に人気の時間帯です。
トレンドができると追随しやすい
日中は、ボラティリティが低いので、レンジ相場になりやすいです。
そのレンジ相場をぶち破るのが、ボラティリティの高い時間帯のことが多いです。
トレードチャンスが多い
ボラティリティが高いと、値動きが大きくなるので、日中に比べてトレードチャンスが多くなります。
そのため、一度チャンスを逃しても、問題ありません。
ボラティリティが低い時間帯にトレードするメリット


- テクニカル分析通りに動くことが多い
- 安定して稼げる
- 大損することが少ない
ボラティリティが低い時間帯にトレードするメリットは、上記の3つです。
詳しく解説していきます。
テクニカル分析通りに動くことが多い
ボラティリティが高いと、テクニカル分析通りにいかないこともありますが、ボラティリティが低いとテクニカル分析通りに相場が動くことが多いです。
安定して稼げる
ボラティリティが低いと値幅が狙えませんが、その分、損失も限定的になります。
そのため、しっかりとテクニカル分析をしておけば、安定して稼ぐことが可能になります。
しかしながら、なかなか目標レートまで達成しないというデメリットがあります。
大損することが少ない
ニューヨーク時間だと、大きな指標・要人発言があるので、トレンドを無視して、値幅が大きく動くことがあります。
その時に、大損をすることが多いです。
しかしながら、ボラティリティが低い時間帯にトレードすると、値動きがないので、大損するリスクは少ないです。
FXのボラティリティ【使い方】


- 1日の上限・下限値幅の予測する
- エントリータイミング
- 利食いのタイミング
FXのボラティリティの使い方は、上記の3パターンあります。
詳しく解説していきます。
1日の上限・下限値幅の予測する
ボラティリティの変動幅が分かると、1日の上限・下限の値幅が予測できるようになります。
エントリータイミング
1日の平均変動幅が分かると、上限・下限の値幅付近に価格がある場合、エントリータイミングをうかがうことができます。
利食いのタイミング
利食いのタイミングもボラティリティの平均変動幅を使うことができます。
利食いの後に、売りでエントリーできる場所を探すこともでき、往復の値幅を狙うことも可能です。
リアルタイムのボラティリティが分かるインジケーター


- ボリンジャーバンド
- ヒストリカルボラティリティ
リアルタイムのボラティリティが分かるインジケーターは、上記の2つです。
詳しく解説していきます。
ボリンジャーバンド
ボリンジャーバンドとは、真ん中の単純移動平均線を中心に、上下に標準偏差からなる1~3本の線を表示させたインジケーターです。
ボリンジャーバンドの線の幅が狭いと【ボラティリティが低い】・幅が広いと【ボラティリティが高い】と判断します。
ヒストリカルボラティリティ(HV)
ヒストリカルボラティリティとは、過去の値動きから変動率の傾向が分かるオシレーター系インジケーターです。
ボラティリティの上げ下げが、1本のラインで視覚的に分かりやすくなります。
また、過去のボラティリティの上限と比較して、天井・大底の基準を計ることもできます。
ボラティリティ・変動幅を一覧表示してくれる!おすすめ計算ツール


- ヒロセ通商(ボラティリティ表)
- Investing.com(ボラティリティ計算ツール)
- ボラチェッカー
ボラティリティ・変動幅が分かる、おすすめの無料ツールは上記の通りです。
詳しく解説していきます。
ヒロセ通商(ボラティリティ表)
ヒロセ通商のボラティリティ表は、口座を持っていなくても使うことができます。
期間を指定すれば、ランキング形式でボラティリティが高い通貨ペアを見ることができます。
ボラティリティが高い通貨ペアでトレードしたい方におすすめです。
Investing.com(ボラティリティ計算ツール)
Investing.com(ボラティリティ計算ツール)は、1日単位で計算することは無理ですが、1週間単位でボラティリティを計算することができます。
パソコンなら、各通貨ペアの平均PIPS・変動率がスクロールせずに、1つの画面で分かるので、便利です。
ボラチェッカー
- ドル/円
- ユーロ/円
- ポンド/円
- 豪ドル/円
- NZドル/円
- カナダ/円
- スイス/円
- ユーロ/米ドル
ボラチェッカーは、上記の通貨ペアの毎日のボラティリティを調べることができます。
1日の最高値から最安値を引いた値の数値を基準に考えていきます。
前日・週間・月間の数値に差がない場合、当日の値も同じようになると予測します。
ボラティリティが高い通貨ペアランキング


- ポンド/円(179.90PIPS)
- ポンド/NZドル(177.62PIPS)
- ポンド/豪ドル(171.46PIPS)
2022年1月~6月の間で、平均ボラティリティ(値幅)が高い通貨ペアのTOP3は、上記の通りです。※新興国通貨は除く
ランキングのすべてが、ポンド絡みという理由から、1日の間で、値幅を狙いたいなら、ポンド絡みがおすすめです。
短期トレード方法については、↓の記事で詳しく解説しています。
ボラティリティが低い通貨ペアランキング


- ユーロポンド(64.65PIPS)
- カナダドルフラン(67.50PIPS)
- 豪ドルNZドル(74.28PIPS)
2022年1月~6月の間で、平均ボラティリティ(変動率)が低い通貨ペアのTOP3は、上記の通りです。※新興国通貨は除く
ボラティリティの高い通貨ペアと比較すると、約3分の1ぐらいの値幅しかありません。
ボラティリティが低い通貨ペアがおすすめの人
- コツコツ取引したい方
- レバレッジ高めで取引したい方
- 頻繁にチャートが見れない方
ボラティリティが低い通貨ペアがおすすめの人は、上記の通りです。
1日で動く値幅が小さいので、短期売買には向きませんが、その分大損する確率が小さくなります。
まとめ:ボラティリティを考えることで1日の値幅が予測できる


ボラティリティとは、各通貨ペアの価格の変動率のことを言います。
ボラティリティが分かることで、1日の値幅が予測できるようになります。
- 朝5時~9時までが最もボラティリティが低い時間帯
- 21時から24時が最もボラティリティが高い時間帯
- エントリーシートの目安になる
- 利食いポイントの目安になる
- ボリンジャーバンド・HVでリアルタイムのボラティリティが分かる
- 各通貨ペアによってボラティリティが違う
個々の性格・手法によって、ボラティリティが高い or 低い方が得意な人で分かれます。
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