ROCとは、どういうインジケーターなんだろう?使い方とかを知りたいな。
ROCとは、現時点での価格とn日前の価格の差を把握するオシレーター系インジケーターです。
相場の【買われすぎ】【売られすぎ】を調べられます。
しかしながら、ROCは、他のオシレーターよりも、売買タイミングが分かりづらいというデメリットがあります。
この記事では、ROCの見方・使い方・注意点について詳しく解説していきます。
ROC(変化率)とは
ROCとは、Rate of Changeの略で、現時点での価格とn日前の価格の差を把握するオシレーター系インジケーターです。※変化率ともいう
モメンタムを改良したオシレーターになります。
過去との価格の変化率を表示することにより、買われすぎ・売られすぎを判断することができます。
ROCの計算式
ROC=100×(当日の終値-n日前の終値)÷ n日前の終値
ROCの計算式は、上記の通りです。
計算式からも分かる通り、ROCは非常にシンプルなオシレーターです。
株にも使える
ROCは、株などの金融商品なら、すべてに使うことができます。
FXと同じように使うことができるので、1度使い方を覚えれば、応用が効きます。
ROCの見方
- 中心線とROCの位置関係
- ROCの向き
- ROCの角度
ROCは、主に上記の3つを見ます。
詳しく解説していきます。
中心線とROCの位置関係
- 中心線よりも上にある⇒買われすぎ
- 中心線よりも下にある⇒売られすぎ
※中心線は100%表記のFX会社もあれば、0%表記のFX会社もある
ROCの見方は、中心線を元に考えるのが、一般的です。
中心線よりも離れれば離れるほど、【買われすぎ】【売られすぎ】度合いが増します。
ROCの向き
- 上向き⇒上昇相場
- 下向き⇒下落相場
ROCの向きを見ることで、現在の相場の方向性が分かります。
ROCの角度
- 急角度⇒強いトレンド
- 緩やかな角度⇒弱いトレンド
ROCの角度からは、トレンドの強さが分かります。
ROCのおすすめ設定値
ROCの設定値は、9・10・12・25の中のどれか1つを使う人が多いです。
ROCの設定値が高くなるほど、ダマシが少なくなりますが、取引機会が減少します。
3本のROCを表示させる人もいる
ROCは、2~3本表示することも可能で、中期線・長期線を表示させている人もいます。
長い期間のROCを表示することで、相場の大きな流れも分かるようになるので、おすすめです。
ROCの使い方
- ROCが中心線を貫いた時
- ROCが反転した時
- ダイバージェンス
ROCの使い方は、上記の3パターンあります。
詳しく解説していきます。
ROCが中心線を貫いた時
- ROCが中心線を下から上に貫いた⇒買い目線(上)
- ROCが中心線を上から下に貫いた⇒売り目線(下)
ROCが中心線を貫いた時に、貫いた方向に目線を決めます。
ROCが反転した時
- ROCが下向きになった⇒売り目線(下)
- ROCが上向きになった⇒買い目線(上)
ROCの反転により、売買方向を決めていきます。
向きは、すぐに戻ってくる(ダマシ)ことも多いので、注意が必要になります。
ダイバージェンス
ROCのダイバージェンスにより【相場の転換点】を見極めることができます。
ダイバージェンスについては、↓の記事で詳しく解説しています。
ROCの注意点
- 相場の流れがハッキリしていないと判断が難しい
- 2本以上表示させてもクロスで判断できない
ROCを使う際の注意点は、上記の通りです。
詳しく解説していきます。
相場の流れがハッキリしていないと判断が難しい
相場の流れがハッキリしていないと、上下にROCが動いて、目線を固定するのが難しくなります。
また、ダマシに引っかかりやすくなるという点に注意が必要です。
2本以上表示させてもクロスで判断できない
※ROC短期線【紫】長期線【黄】
他のインジケーターだと、2本表示させることにより、2本のクロスをみて買い時・売り時を判断することができます。
しかしながら、ROCの場合は、2本表示させても、2本のクロスで判断することはできません!
なので、ROCを使う時は、1本のみ表示させることがおすすめです。
ROCを使った手法
- チャートパターンと組み合わせた手法
- ライントレードと組み合わせた手法
- 環境認識と組み合わせた手法
上記がROCでおすすめの手法です。
1つずつ詳しく解説していきます。
チャートパターンと組み合わせた手法
ROCだけだと、相場の転換のサインが分かりづらいので、チャートパターンと組み合わせた手法がおすすめです。
FXで知っておくべきチャートパターンについては、↓の記事で詳しく解説しています。
ライントレードと組み合わせた手法
ROCは、レンジ相場に弱いです。
そのため、水平線などを使って、ラインブレイクを狙った手法も合わせて、使うようにした方が良いです。
ライントレードのやり方は、↓の記事で詳しく解説しています。
環境認識と組み合わせた手法
ROCでは、いつまでトレンドが続くのか分かりづらいです。
そのため、長期足や他の通貨ペアとの兼ね合いを考えながら、トレードする手法も取り入れましょう。
環境認識のやり方については、↓の記事で詳しく解説しています。
まとめ:ROCで買われすぎ・売られすぎを判断できる
ROCとは、現時点での価格とn日前の価格の差を把握するオシレーター系インジケーターです。
現在の相場が【買われすぎ】【売られすぎ】なのかを判断することができます。
しかしながら、売買タイミングが難しいため、トレンド系インジケーター・チャートパターンを合わせて考えながらトレードしていく必要があります。
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