FXで両建てしても勝てなくない?なぜ、両建て戦法を使う人がいるのだろう?
両建てをしても利益を奪い合うので、勝てないと感じている方は多いです。
確かに、両建てをすると利益を奪い合ってしまいます。
しかしながら、両建て戦法で、低リスクで勝つ方法も存在しています。
この記事では、両建ての賢い使い方を解説していきます。
FXの両建てとは
FXの両建てとは、同じ通貨ペアの【ロング】【ショート】ポジションを一緒に持つことを言います。
両建てをしながら、小さな波を取りにいく人もいれば、同じ数量の両建てをして、利益・損失額の固定をする人もいます。
両建てのメリット
- 利益・損失額の固定ができる
- 小さい波も利益になる
- 為替差益を考えずスワップポイントをもらうことができる
以下で詳しく解説していきます。
利益・損失額の固定ができる
両建てをすると利益・損失額の固定ができます。
逆指値を置くと、ストップ狩りが嫌なので、置きたくない方などは、両建てをして、利益を固定してから寝るという方もいます。また、日跨ぎのトレードをする時にスワップポイントの損失ダメージを少なくしたいという方も両建てしています。
小さい波も利益になる
チャートというものは、強いトレンドの中でも、一直線に上がるのではなく、かならずうねりを伴いながらトレンドを形成していきます。
上記のチャートを見て解説していくと、上昇トレンドが開始する前にロングポジションを持っていたとしても、下がりそうなところで、ロングポジションを決済せずに、両建てのショートポジションを持って売りの利益を狙うことができます。
なので、効率よく利益を積み上げていくことができます。
為替差益を考えずスワップポイントをもらうことができる
両建てをして、利益を固定してしまえば、為替差益を考えずにスワップポイントをもらうことができます。
注意しなければいけないのは、±スワップポイントの差額がプラスになっていることです。
また、スワップポイントは各国の金利差によって貰える額が変わるので、定期的に調べる必要があります。
両建てのデメリット
- 利益が目減りすることがある
- ロスカットに引っかかる可能性もある
- 資金量が必要
以下で詳しく解説していきます。
利益が目減りすることがある
両建てをする時に、利益が出ればいいですが、損失になる場合もあるので、利益が目減りすることがあります。
ロスカットに引っかかる可能性がある
年に数回、ボラティリティが一気に上がる時があります。
その時に、ドル円ですらスプレッドが30PIPS以上開くことがあります。
【買い】【売り】両方のポジションが30PIPS以上スプレッドが広がることになります。利益が出ていればいいですが、利益がなければ、合計60PIPSの損失になってしまいます。
なので、ハイレバレッジ取引をしていれば、強制ロスカットに引っかかる可能性が出てきます。
資金量が必要
多くのFX会社では、買いと売りの証拠金が必要になるので、2倍の証拠金が必要になります。
【両建て手法で儲かる】おすすめの戦法
- スワップポイントのさやどり
- ナンピン
FXの両建て手法でおすすめの戦法・手法は、上記の2つです。
スワップポイントのさやどり
スワップポイントのさやどりとは、売り買いのスワップポイントの差により稼ぐ方法です。
【補足】別業者を使って両建てしている人もいる
各国の金利差は同じなのですが、FX会社によってスワップポイントの額が違います。
そのため、何社か口座を開設しておいて、1番いいスワップポイントの会社でロングポジションを持ち、ショートポジションのスワップポイントがいい別会社でポジションを持てば、【売り】【買い】のスワップ差は、狭くなり利益が増大します。
ナンピン
ナンピンの両建てをすることで平均取得単価を下げながら、損失を固定することができます。
ナンピンの両建てをする場合は、ナンピンした所でショートポジションを2万通貨持ちます。
こうすることで、売り・買いポジションが1:1なので、損失が固定されます。
もし、98円まで下がってしまった場合は、売り・買いポジションが1:1になるように両建てナンピンをしていけば、さらに値が下がってしまっても、最初の1万円の損失のみになります。
ナンピンについては、↓の記事が参考になります。
両建て【外し方】
- 建値まで戻ったら、両建てナンピンのポジションを切る
- トレンドが回復するにつれて逆ポジションを減らしていく
ナンピンの両建ての外し方は、上記の2つのパターンがあります。
簡単なのは、建値に戻ったら、両建てナンピンのポジションを決済していくことですが、ローリスク・ローリターンになります。
おすすめの外し方
両建てのおすすめの外し方は、トレンドが回復するにつれて逆ポジション決済していく方法です。
なので、このまま上がっていけば、プラスの収益になります。
このように、上昇トレンドになるにつれて、ショートポジションを決済すれば、損失額を最小限に抑えることができます。
また逆に、ロングポジションのナンピンをして、平均取得単価を下げることもできます。
意味ない両建ては外しづらい
両建ても、戦略を立ててやらなければ、意味のない両建てになってしまいます。
意味のない両建ては、最終的に外すタイミングが分からず、破産に向かっていくので、必ず、両建てをする際は、戦略を立てる必要があります。
また、立てた戦略を1度破ってしまうことも、両建てが外しづらくなる原因なので、注意しましょう!
両建てのやり方
各FX会社は、両建てをするために設定をしなければいけません。
以下では、GMOクリック証券
GMOクリック証券の取引画面の上にある【設定】をクリックします。
スピード注文を選択し、両建てにしたい通貨を選択します。
すべての通貨を両建てにしたい場合は、1つずつ同じ手順をする必要があります。
その後、【両建て】にチェックを入れ、【OK】をクリックすれば、両建てが可能になります。
【LIFO】【FIFO】について
- FIFO→成立日時の新しいポジションから決済対象とする決済方式
- LIFO→成立日時の古いポジションから決済対象とする決済方式
【LIFO】【FIFO】とは、両建てをしない時のスピード注文の決済方法のことを言います。
そのため、両建てを選択している場合は、【LIFO】【FIFO】共に発動しません!
【両建てができる】おすすめFX会社3選
- GMOクリック証券
- GMO外貨
- みんなのFX
FXで両建てができるおすすめのFX会社は、上記の通りです。
詳しく解説していきます。
GMOクリック証券
- 20通貨ペアの取引が可能【業界最狭水準のスプレッド】
- 最低取引単位【1,000通貨】
- スキャルピングOK
GMOクリック証券は、スマートフォンの取引ツールが使いやすく、トレードスタイルも選ばないので、多くのFXトレーダーに人気があります。
月曜日7:00~金曜日22:00のサポートがあるので、仕事から帰ってきて、トレードしたい方も安心して取引をすることができます。
GMO外貨
- 24通貨ペアのトレードが可能【業界最狭水準のスプレッド】
- 最低取引単位【1000通貨】
- 取引数量に応じて現金が貰える
GMO外貨(外貨ex)は、1000通貨から取引ができるので、少額から取引をしたい方におすすめです。
両建てのトレードは、トレード回数が増えるので、取引数量に応じて、現金がもらえるGMO外貨ならば、お得に取引ができます。
みんなのFX
- 29通貨ペアの取引が可能【業界最狭水準のスプレッド】
- 最低取引単位【1000通貨】
- 【バイナリーオプション】【システムトレード】の取引OK
みんなのFXは、両建てにかかる証拠金が他社よりも少ないので、両建てトレードメインで考えている方におすすめです。
両建取引における必要証拠金及び維持証拠金は、「みんなのFX」の場合、各通貨ペアの売建玉の合計と買建玉の合計の両方に対して算出した額のうち、高い方の額のみが実際にかかる建玉必要証拠金となります。
引用:みんなのFX
FX口座を開設すれば、バイナリーオプションの取引もできるので、バイナリーオプションで、FXの逆ポジションを持ち、両建てをする人もいます。
まとめ:両建てトレードは戦法によっては低リスクで稼げる
FXの両建てとは、同じ通貨ペアの【ロング】【ショート】ポジションを一緒に持つことを言います。
両建てトレードでは、損失の固定ができるので、戦法によっては低リスクで稼ぐことが可能です。
両建てポジションを持って、スワップポイントのさやどりをしている方もいます。
ただ、ローリスク・ローリターンなので、コンスタントに利益が欲しい方にはおすすめです。
ハイリターンを求める方は、⇓の記事が参考になります。