
FXの加重移動平均線(WMA)とは、どんなインジケーターなんだろう?単純移動平均線(SMA)と何が違うの?特徴・使い方を知りたいな。
加重移動平均線(WMA)は、直近の値動きになるにつれて、徐々に重要度を高くしていきます。
そのため、緩やかな上昇・下落には強いですが、急激な値動きには弱いという特徴があります。
以下の記事では、加重移動平均線(WMA)の設定値・使い方について詳しく解説していきます。
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加重移動平均線(WMA)とは


加重移動平均線(WMA)とは、価格の重要度を過去になるにつれて徐々に小さくし、直近の価格の重要度を高くした移動平均線です。
相場が緩やかな時に効果を発揮するという特徴があります。
逆に急激な値動きには弱いという弱点があります。
単純移動平均線(SMA)・指数平滑移動平均線(EMA)との違い
移動平均線の種類 | 特徴 | デメリット |
---|---|---|
単純移動平均線(SMA) | 一定期間の平均線 | 線の動きが遅いため、相場の初動をとらえにくい |
指数平滑移動平均線(EMA) | 過去よりも、直近の値動きに比重を置いているため、反応が早い | 直近の値動きに大きく反応するので、ダマシが多くなる |
加重移動平均線(WMA) | 一定期間の価格の比重を直近に向けて重くするので緩やかな相場に強い | 急激な値動きに弱い |
各移動平均線にも、違いがあるので、自分に合った移動平均線を使うことがおすすめです。
加重移動平均線(WMA)【おすすめ設定値】


加重移動平均線(WMA)の基準値を、単純移動平均(SMA)と同じ【7】【25】【75】で設定しているFX会社が多いです。
【7】=1週間平均・【25】=1ヶ月平均・【75】=3ヶ月平均という意味で使っています。
しかしながら、1週間で実際に取引できる日は、5日しかないので、短期線は【5】を使うことがおすすめです。
それを元に変更すると、〈【5】=1週間平均・【20】=5×4週=1ヶ月平均・【60】=20×3ヶ月=3ヶ月平均〉が現代の相場ではおすすめです。
また、長期線の【200】or【300】も入れると全体の長期的な流れが分かりやすくなります。
加重移動平均線(WMA)【使い方・手法】


- 向き
- 順番
- 角度
- 移動平均線のぶつかり
- 移動平均線の切り上げ・切り下げ
加重移動平均線を使う際は、上記のことに気を付けます。
詳しく解説していきます。
向き


- 線の向きが上向き⇒上昇する可能性が高い
- 線の向きが下向き⇒下降する可能性が高い
移動平均線の線の向きは、上記のように考えます。
また、短期線だけではなく、中期線・長期線の向きも考え、すべての線の向きが同じになった時は、その方向に相場は動きやすいです。
順番


- 上から短期線・中期線・長期戦⇒強い上昇相場
- 上から長期戦・中期線・短期線⇒強い下落相場
移動平均線の順番は、上記の条件が揃えば揃うほど、トレードの勝率が上がります。
そのため、移動平均線の順番がめちゃくちゃな場合は、方向感がなく乱高下しやすいので注意が必要です。
移動平均線の順番が完璧な状態を【パーフェクトオーダー】と言います。
移動平均線が密集しているとパワーを貯めている


各移動平均線が密集すればするほど、ブレイクした後の動きは大きなトレンド相場になりやすいです。
角度


加重移動平均線(WMA)の角度が急になればなるほど、相場は強いと判断します。
逆に角度が緩やかな場合、相場は緩やかに動きます。
移動平均線のぶつかり


短期線が中期線を下から上に貫く⇒ゴールデンクロス= 買い目線
短期線が中期線を上から下に貫く⇒デッドクロス=売り目線
移動平均線のぶつかりも相場の変化の重要なポイントです。
また、移動平均線がクロスしそうだったけど、しなかった場合は、元のトレンド方向に強く動くことが多いです。
移動平均線の切り上げ・切り下げ


移動平均線の切り上げ・切り下げを見ることで、トレンドがまだまだ続くのかどうかを判断することができます。
また、下落相場なのに、移動平均線が切り上げた・上昇相場なのに移動平均線の高値を切り下げたなどの変化により相場の転換を知ることができます。
相場の転換については、ダウ理論を学ぶと分かりやすいです。
MT4でWMAを使う場合の設定方法


MT4でWMAを使う場合の設定方法を画像を使って紹介していきます。




- MT4のインジケーターをクリック
- トレンドをクリック
- Moving Averageを選択


WMAを使いたい場合は、移動平均の種別を【Linear Weight】に変更します。


↑好きな期間を設定すれば、何本でも表示することができます。
【ダマシ注意】相場の急騰・急落には気を付ける


加重移動平均線は、直近の値動きに比重を置いているため、移動平均線の反応は早いです。
そのため、移動平均線が上を向いているけど、急落したなどのダマシが発生する機会が、単純移動平均線(SMA)よりも多くなるので注意が必要です。
特に、加重移動平均線は相場の急騰・急落には弱いので、急激な値動きの対処に遅れる場合があります。
ダマシ回避方法
ダマシに引っかからないために、長期足の流れを考えながら取引することが大切です。
それでもダマシを回避できない場合もあるので、取引をする前に損切りポイントを決めておくというリスクの把握もしておきましょう!
まとめ:加重移動平均線(WMA)は緩やかな相場に強い


加重移動平均線(WMA)とは、価格の重要度を過去になるにつれて徐々に小さくし、直近の価格の重要度を高くした移動平均線です。
緩やかな相場に強く、急激な乱高下する相場に弱いという特徴があります。
なので、値動きが安定的なドル円などの通貨に向きのインジケーターで、ポンド円などの暴れる通貨には向いていません。
加重移動平均線などのインジケーターのみで取引をすることは可能ですが、補助ツールとしてオシレーターを使うこともおすすめです⇓


加重移動平均線以外のインジケーターを知りたい方は、↓の記事が参考になります。


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