FXのオシレーターは、たくさんあるけど、どれが1番稼げるオシレーターなんだろう?
FXのオシレーターは、線を何本も使う複雑なオシレーターから、線を1本しか使わないオシレーターまで数十種類あります。
しかしながら、1番稼げるオシレーターというものは、その人の手法・性格になってしまうので、自分に合うオシレーターを探すしかありません。
なので、各オシレーターの特徴・弱点について知っておく必要があります。
以下の記事では、FXの各オシレーターの特徴について詳しく解説していきます。
オシレーター系インジケーターとは
オシレーターとは、為替の値動きに注目して、相場の強弱を分析するためのテクニカル指標です。
主に、買われすぎ・売られすぎを知ることができるので、相場の天井・大底を知ることができます。
なので、逆張りのタイミング・利益確定のタイミングに使われることが多いです。
オシレーターの使い方
オシレーターは、補助指標として使われることが多いです。
逆に、オシレーターが天井を示していても、トレンド系インジケーター・ローソク足がまだまだ伸びそうなら、トレードを見送る必要があります。
なので、オシレーターは、自分の手法の弱点を補うために使うことが多いです。
オシレーターを使う【3つのメリット】
- 分かりやすい
- 自分の手法の弱点を補える
- 利益確定のタイミングが分かる
分かりやすい
チャートだけだと、買われすぎ・売られすぎは、分かりづらいです。
しかしながら、オシレーターを見ることにより、相場の買われすぎ・売られすぎが視覚的に分かりやすくなります。
オシレーターは、1~3本の線を見て、判断するので、シンプルで分かりやすいのもポイントです。
自分の手法の弱点を補える
オシレーターを使うことにより、自分の手法の弱点を補うことができます。
また、エントリーを待てない人は、オシレーターを使うことにより、少し待つ習慣が付きます。
利益確定のタイミングが分かる
オシレーターは、エントリータイミングを計るだけではなく、利益確定のタイミングも分かるようになります。
上手くハマれば、売られすぎで買って→買われすぎで売り+売りの新規ポジションを持つ→売られすぎで利確+買いの新規ポジションを持つということを繰り返すことができます。
オシレーターを使う【3つのデメリット】
- ダマシなどの弱点も存在する
- 取引き根拠が増える分、相場に乗り遅れる可能性がある
- 上手く機能しない時もある
ダマシなどの弱点も存在する
オシレーターで、天井・大底が完璧に掴めるわけではなく、ダマシも存在します。
そのため、自分の手法とオシレーターの弱点を検証して、知っておく必要があります。
取引き根拠が増える分、相場に乗り遅れる可能性がある
オシレーターを使うと、取引根拠が増えて、勝率が上がる可能性は高いです。
しかしながら、ローソク足などの根拠と合わせることにより、相場に乗り遅れることがあります。
そのため、多少の機会損失は覚悟しなければいけません。
上手く機能しない時もある
オシレーターが上手く機能してない時も存在しています。
特に、レンジ相場や強すぎる相場の時は、オシレーターは機能してないことが多いです。
オシレーターが機能していない時に、無理やり相場に入ってしまうと、大損に繋がるので、注意が必要になります。
オシレーターの種類・特徴
オシレーター | 特徴 | 線の数 | 使いやすさ | 順張り・逆張り | FX会社に 搭載されている 可能性 | 詳細記事 |
RSI | チャートから一定期間の変動幅を抜き出し、それを1本の線に表示して、【買われすぎ】【売られすぎ】 を判断する | 1本 | 逆張り | 詳細を見る | ||
MACD | 【MACDライン】と【シグナル】の2本の線を使って、トレンドの方向性・転換点 を判断する | 2本 | 順張り・逆張り | 詳細を見る | ||
ストキャスティクス | 一定期間の変動幅と終値の関係から【買われすぎ】【売られすぎ】 を判断する | 1本 | 逆張り | 詳細を見る | ||
RCI | RCIは短期・中期・長期の3本の線を使って【相場の流れ】【買われすぎ】【売られすぎ】 を判断する | 3本 | 順張り・逆張り | 詳細を見る | ||
移動平均乖離率 | 『移動平均線から離れた価格は、いずれ移動平均線に戻る』という考えが基準となって作られたオシレーターのため、【買われすぎ】【売られすぎ】 を判断する | 1本 | 逆張り | 詳細を見る | ||
サイコロジカルライン | 【投資家の心理】を数値化したもので、一定期間の上昇した日を元に【買われすぎ】【売られすぎ】を判断する | 1本 | 逆張り | 詳細を見る | ||
モメンタム | 過去の価格と現在の価格を比較することで、相場の勢い(強弱)を判断する。 | 1本 | 順張り・逆張り | 詳細を見る | ||
DMI/ADX | トレンドの有無・強弱を判断する | 4本 | 順張り・逆張り | 詳細を見る | ||
ウィリアムズ%R | 一定期間の最高値・最安値の範囲を基準に、直近の終値が【買われすぎ】【売られすぎ】なのかを教えてくれます。 | 1本 | 逆張り | 詳細を見る | ||
アルティメットオシレーター | 日々の値動きから買い圧力・売り圧力を探り、需給の方向を判断し、【買われすぎ】【売られすぎ】を判断します。 | 1本 | 長期トレード向き | 逆張り | 詳細を見る | |
RVI | ボラティリティの拡大・縮小を判断する | 2本 | 順張り・逆張り | 詳細を見る | ||
ROC | 過去との価格の変化率を表示することにより、買われすぎ・売られすぎを判断する | 1~3本 | 順張り・逆張り | 詳細を見る |
国内FX会社で使えるオシレーターの特徴は、上記の表の通りです。
オシレーターの選び方
オシレーターは、自分の手法の弱点を補うように選ぶべきです。
また、相場の初動を掴みたいなら、ストキャスティクスのような相場に敏感に反応するオシレーターを選ぶべきです。
ただ、オシレーターを選ぶ際に共通して言えるのは、自分の手法の邪魔にならないシンプルな物を選ぶべきです。
シンプルな物を選ぶと、その分トレードの見返しがラクになり、手法の修正が簡単になります。
オシレーターを組み合わせる必要はない
オシレーター組み合わせる人がいますが、オシレーターは、1つあれば十分です。
なぜならば、複数のオシレーターを使うと売買タイミングが非常に難しくなってしまいます。
※DMI/ADXはオシレーターの弱点を補うために作られたので、入れてもOK
FX最強!おすすめオシレーター【5選】
- RSI
- MACD
- ストキャスティクス
- RCI
- 移動平均乖離率
FXでおすすめのオシレーターは、上記の5つです。
詳しく解説していきます。
RSI
チャートから一定期間の変動幅を抜き出し、それを1本の線に表示するオシレーターのため、【買われすぎ】【売られすぎ】の判断基準として使います。
1本の線で表示されるシンプルなオシレーターなので、世界中のトレーダーから人気があります。
RSIについては、↓の記事に詳しくまとめています。
MACD
MACDとは、【MACDライン】と【シグナル】の2本の線を使って、トレンドの方向性・転換点を考える手法です。
ストキャスティクスの【トレンド相場に弱い】【ダマシが多い】という弱点を補うために、一緒に使う人もいます。
MACDについては、↓の記事に詳しくまとめています。
ストキャスティクス
ストキャスティクスとは、一定期間の変動幅と終値の関係から【買われすぎ】【売られすぎ】を判断するためのオシレーターです。
他のオシレーターよりも相場の初動をとらえやすいというメリットがある反面、ダマシが多いというデメリットがあります。
ストキャスティクスについては、↓の記事に詳しくまとめています。
RCI
RCIは、3本の線を使って【相場の流れ】【買われすぎ・売られすぎ】【相場の転換点】を考える手法です。
世界的には、マイナーなオシレーターのため一部のFX会社しか取扱がありません。(最近、日本では人気が出てきています)
RCIについては、↓の記事に詳しくまとめています。
移動平均乖離率
移動平均乖離(かいり)率とは、現在の価格と移動平均線の差を数値化したオシレーターです。
『移動平均線から離れた価格は、いずれ移動平均線に戻る』という考えが基準となって作られたオシレーターのため、【買われすぎ】【売られすぎ】の判断をすることができます。
移動平均乖離率については、↓の記事に詳しくまとめています。
組み合わせ最強!トレンド系インジケーター
- 移動平均線
- ボリンジャーバンド
- 一目均衡表
オシレーターと組み合わせが最強なトレンド系インジケーターは、上記の3つです。
王道のインジケーターですが、シンプルで使いやすく、オシレーター分析の邪魔をしません。
1つずつ詳しく解説していきます。
移動平均線
- 相場の流れが分かりやすい
- 取引の判断がやりやすい
- 順張り・逆張りにも使える
移動平均線を応用して、作られているインジケーターは多いです。
そのため、オシレーターとの相性も抜群です。
- 相場の天井・大底が分かりにくい
- レンジ相場で機能しない
- 価格が動いてから移動平均線が動くのでエントリーが遅れる
移動平均線の上記の弱点を補えるオシレーターを使うことで、勝率も上がります。
ボリンジャーバンド
- ボラティリティの強弱分かる
- 上下の抵抗が分かりやすい
- レンジ相場でも使える
ボリンジャーバンドは、真ん中に単純移動平均線・上下に標準偏差を表示させ、順張り・逆張り両方に使えるという万能インジケーターです。
標準偏差内で価格は収まるという、理論を元に作られています。
相場の方向・ボラティリティの強さ・レンジ相場でも使えるという万能のインジケーターなので、多くの方に人気があります。
- 標準偏差を貫くことがある
- だましもある
- トレンド転換が分かりにくい
↑のボリンジャーバンドの弱点を補うために、トレンド転換や天井・大底が分かりやすいオシレーターを使うことで、値幅を狙えるようになります。
一目均衡表
- 相場の流れが分かる
- 未来の抵抗帯を表示している
- 相場の転換点が分かる
一目均衡表は、5本の別々の意味を持つ線を表示させているため、少し複雑なインジケーターです。
主に、順張りで使います。
- 他のインジケーターよりも複雑
- レンジ相場に弱い
- ある程度動き出してからのエントリーになる
特に、大きな一目均衡表の弱点は、他のインジケーターよりも複雑な作りということです。
そのため、MACD・RSIなどのシンプルで使いやすいオシレーターがおすすめ。
オシレーターを使う際の3つの注意点
- 複数のオシレーターを入れると取引が複雑になる
- ダマシに注意する必要がある
- オシレーター分析は補助ツール
オシレーターを使う際の注意点は、上記の通りです。
詳しく解説していきます。
複数のオシレーターを入れると取引が複雑になる
複数のオシレーターを入れてしまうと、取引が複雑になるので、注意が必要です。
オシレーターは、自分の手法の補助的な役割と考えながら、取引をしないと、取引機会を逃しますし、勝率が上がりません。
また、トレードの見直しも難しくなるので、注意が必要です。
ダマシに注意する必要がある
オシレーターは、【買われすぎ】【売られすぎ】を知らせてくれますが、絶対に、天井・大底を当てるわけではなく、ダマシが存在します。
なので、ポジションを取る際は、損切りポイントも決めておくことが重要です。
ダマシを回避方法
- チャートの形・インジケーターの形を一緒に考える
- 長期足の流れを考える
- サポートライン・レジスタンスラインを考える
オシレーターのダマシを回避する方法は、上記の通りです。
必ず、取引の根拠は、複数持つことで、オシレーターのダマシを回避する確率は高くなります。
ダウ理論を学んでおくと、オシレーターを使った取引が上手くなります。
オシレーター分析は補助ツール
オシレーター分析は、【補助ツール】です。
例えば、オシレーターでダイバージェンスが発生していた場合、すぐに天井・大底を付けるわけではありません。
ダイバージェンスが発生していても、ローソク足・トレンド系インジケーターの反転の形になるまで、待たなければいけない点に注意しなければいけません。
ダイバージェンスについては、↓の記事で詳しく解説しています。
オシレーターの検証には検証ソフトを使うと便利
オシレーターの検証には、検証ソフトを使うと便利です。
検証ソフトを使うことにより、手法の勝率・最大損失幅・期間の収益などの手法改善のために、知りたい情報が分かるようになります。
また、早送りができるので、1年間のチャート分析でも、あまり時間はかかりません。
検証ソフトは、MT4でトレードの検証ができ、様々なオシレーターを使うことができる【練習君プレミアム】がおすすめです!
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まとめ:FX初心者はシンプルなオシレーターを使いましょう!
オシレーターは、自分の手法の補助ツールなので、FX初心者の方は、できるだけ分かりやすいシンプルな物を使いましょう!
- RSI
- MACD
- ストキャスティクス
シンプルで分かりやすいオシレーターは、世界的に多くのトレーダーが使っている、上記の3つがおすすめです。
有名なオシレーターでも、ダマシは存在するので注意が必要です。
また、オシレーターは、補助ツールなので、他の根拠も合わせて考えましょう!
トレンド系インジケーターについては、↓の記事が参考になります。