モメンタムは、どういうオシレーターなんだろう?設定値と使い方を知りたいな。
モメンタムとは、相場の勢いを知ることができるオシレーターです。
トレンドの転換を知ることができたり、レンジブレイクが高い方向を知るために使っているトレーダーが多くいます。
以下の記事では、オシレーターの設定値・使い方を詳しく解説していきます。
モメンタムとは
モメンタムとは、過去の価格と現在の価格を比較することで、相場の勢い(強弱)を知ることができるオシレーターです。
トレンドが継続していても、モメンタムの勢いが弱くなってくると、トレンド転換を考えることができます。
モメンタムの計算式
モメンタム計算式=当日の終値ーn日前の終値
MT4のモメンタム計算式=(現在の終値÷-n日前の終値)×100
※n日:9~14日を使うことが多い
モメンタムは、取引ツールによって計算式が若干異なりますが、基本的な考え方は同じです。
モメンタムのおすすめ設定値
モメンタムの設定値は、9~14を使うことが多いですが、【10】がおすすめです。
なぜならば、相場は平日の5日間取引ができるので、10日前というのは、ちょうど2週間前になるからです。
モメンタムの見方
- 0ラインを基準に考える
- 角度を見る
モメンタムは、上記の2つを主に見ます。
詳しく解説していきます。
0ラインを基準に考える
- 0ラインより上⇒強気相場
- 0ラインより下⇒弱気相場
モメンタムは、0ラインを基準に考えます。
0ラインの上・下どちらにあるかで、売り・買いどちらが優勢か分かるので、初心者でも使いやすいです。
角度を見る
- 急角度⇒強いトレンド
- 緩やかな角度⇒弱いトレンド
上記の通り、角度によってトレンドの強弱が分かります。
モメンタムの使い方
- 0ラインを意識する
- ダイバージェンス
モメンタムは、上記の2つを意識して使います。
0ラインを意識する
- 0ラインを下から上に突き抜けた⇒買い
- 0ラインを上から下に突き抜けた⇒売り
0ラインを突き抜けた時を狙うことで、トレンドの初動に乗ることが大切です。
ダイバージェンス
上のチャートのように、価格は高値を切り上げているが、モメンタムは高値を切り下げている、逆行現象を「ダイバージェンス」と言います。
ダイバージェンスは、相場の転換点に現れることが多いです。
ダイバージェンスについては、↓の記事に詳しくまとめています。
モメンタムを組み合わせた手法
- ライントレードと組み合わせた手法
- トレンド系インジケーターと組み合わせた手法
- チャートパターンと組み合わせた手法
モメンタムの手法は、上記の通りです。
1つずつ詳しく解説していきます。
ライントレードと組み合わせた手法
モメンタムとライントレードを組み合わせた手法を使うことで、トレンドの発生・終焉が分かりやすくなります。
また、水平線を引くことで、利益目標が分かりやすくなり、効率の良いトレードが可能です。
ライントレードのやり方については、↓の記事で詳しく解説しています。
トレンド系インジケーターと組み合わせた手法
モメンタムだけでは、売買タイミングが少なく、「だまし」も発生するので、利益が伸びません。
そのため、トレンド系インジケーターを使い、取引機会を増やし、モメンタムとトレンド系インジケーターが同じ方向の時のみ売買することで、「だまし」も少なくなります。
トレンド系インジケーターについては、↓の記事で詳しく解説しています。
チャートパターンと組み合わせた手法
チャートパターンを知っているだけで、トレンド転換を早めに予測することが可能です。
または、トレンド相場で、チャートがN字になるとエントリータイミングということを知っておくだけで、利益を上げやすくなります。
チャートパターンは、↓の記事で詳しく解説しています。
モメンタム以外のおすすめオシレーター
- RSI
- MACD
- ストキャスティクス
- RCI
モメンタム以外のおすすめオシレーターは、上記の通りです。
詳しく解説していきます。
RSI
チャートから一定期間の変動幅を抜き出し、それを1本の線に表示するオシレーターのため、【買われすぎ】【売られすぎ】の判断基準として使われています。
1本の線を見て判断するため、シンプルで使いやすく多くのトレーダーに好まれています。
MACD
MACDとは、【MACDライン】と【シグナル】の2本の線を使って、トレンドの方向性・転換点を考える手法です。
MACDも世界的に有名なオシレーターの1つのため、多くのトレーダーが使っています。
ストキャスティクス
ストキャスティクスとは、一定期間の変動幅と終値の関係から【買われすぎ】【売られすぎ】を判断するためのオシレーターです。
他のオシレーターよりも相場の初動をとらえやすいというメリットがある反面、ダマシが多いというデメリットがあります。
RCI
RCIは、時間と価格にそれぞれに順位をつけ、両者にどれだけの相関関係があるかを計算することにより【買われすぎ】【売られすぎ】を判断するための指標です。
【短期】【中期】【長期】3本の線で判断判断します。
世界的には、あまり有名ではありませんが、日本では近年人気が出てきました。
モメンタムのよくある質問
- MT4でも使えますか?
- 勝率はどれぐらいですか?
モメンタムのよくある質問は、上記の通りです。
詳しく解説していきます。
MT4でも使えますか?
MT4でもモメンタムを使うことは可能です。
- インジケーターリストを表示
- オシレーターを選択
- Momentumをクリック
モメンタムをMT4に表示する方法は、上記の手順通りやればOKです。
勝率はどれぐらいですか?
モメンタムだけでは、勝率はあまり高くありません。
他の手法を組み合わせる事で、30~50%ぐらいに勝率を上げることが可能です。
まとめ:モメンタムはトレンド・相場の強弱を知ることができる
モメンタムとは、過去の価格と現在の価格を比較することで、相場の勢い(強弱)を知ることができるオシレーターです。
レンジブレイク手法・トレンドフォロー・逆張り手法の方に対応ができる万能なオシレーターです。
しかしながら、モメンタムのみではダマシに引っかかる可能性があるので、他の取引根拠を持つようにしましょう!
オシレーターは、【ダウ理論】と相性がいいので、↓の記事がおすすめです。
その他のオシレーターは、↓の記事にまとめています。