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DMI/ADXのおすすめ設定値・使い方・手法を解説!RSIの弱点を補える

DMI / ADX

DMIとADXは、「順張りの教科書」の1ページ目に載るようなインジケーターだから、マスター必須!

DMIとADXは、トレンドの発生・強さを知ることができるオシレーターで、トレンドフォロー型の手法と相性が抜群です。

この記事では、DMI/ADXの設定値・使い方・ダマシ回避方法について詳しく解説していきます。

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目次

DMI/ADXとは

DMI ADX とは

DMIとADXは、共に世界的に有名なオシレーターのRSIを開発したJ.W.ワイルダー(米国)が開発したオシレーターです。

RSIなど多くのオシレーターは、逆張りで使われることが多く、トレンド相場では役に立たないことが多いという欠点がありました。

その欠点を補うため、DMI・ADXでは、トレンドの有無・強弱を知ることができるように開発されました。

DMIとADXどちらか一方を使う人もいますが、基本的には、一緒に使うのが一般的です。

DMIとは

DMI(Directional Movement Index)は、方向性指数とも言われていて、当日の高値・安値が前日の高値・安値を比べて、どちらが大きいかを基準に相場の強弱を表示します。

+DIラインと⁻DIラインの2本の線で構成されていて、+DIは「上昇トレンドの強さ」-DIは「下落トレンドの強さ」を表しています。

DMIの計算式

+DIと-DIを求める場合は、まず+DM(上昇幅)と-DM(下落幅)を求める必要があります。+DMと-DMの計算式は、以下の通りです。

+DM:当日の高値-前日の高値
-DM:前日の安値-当日の安値
上記の計算式が基本ですが、以下の条件があります。

条件①+DM<0の場合は、+DM=0
条件②-DM<0の場合は、-DM=0
条件③+DM>-DMの場合は、-DM=0
条件④-DM>+DMの場合は、+DM=0
続いて、一日の最大の値動きであるTR(True Range)を求めます。

A:当日の高値-前日の終値
B:前日の終値-当日の安値
C:当日の高値-当日の安値
TRは上記の3つの中から最大値になるものを使用します。

続いて、+DIと-DIを求めます。

+DI:(N日間の+DM合計÷N日間のTRの合計)×100
-DI:(N日間のーDM合計÷N日間のTRの合計)×100

引用:

DMIの計算式は、少し複雑ですが、自分で計算する必要はないため、問題ありません。

計算式を見て、「どういう仕組みで動いているのか」だけ知っておくだけでも、DMIの使い方に差が出ます。

ADXとは

ADX(Average Directional Movement Index)は、「平均方向性指数」とも言われていて、トレンドの強弱・方向を知ることが可能です。

ADXの計算式

  • DX=「(+DI)-(-DI)」÷「(+DI)+(-DI)」×100
  • ADX=DXのN日間平均
引用:

DMIとADXを一緒に表示するべき理由は、上記の通り、同じDIを元に計算するため、相性がいいからです。

そのため、ADXはDMIの補佐的な役割になります。

DMI/ADXのおすすめ設定値

DMI ADX おすすめ 設定値

DMI/ADXの設定値について、解説していきます。

DMIの設定値

DMIの設定値は、基準値の【14】がおすすめですが、【9】を使う人もいます。

個人的に【9】だと、少し値動きに敏感になりすぎる気がするのですが、RSIの設定値を【9】を使うならば、合わせても良いと思います。

ADXの設定値

ADXの設定値は、基準値の【14】よりも【9】の方がおすすめです。

ADXは、ゆっくりと動くので、14よりも9の方がトレンド転換を早く察知できます。※ダマシが多くなるので注意が必要です。

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DMI/ADXの見方

DMI ADX 見方 FX

DMI/ADXの見方について詳しく解説していきます。

ADXの推移している位置をみる

ADXは、上昇トレンド・下落トレンド問わずに、トレンドが発生すれば、上昇します。

20~30%を下から上に抜ければ、トレンドが発生していると考えることができます。

トレンドが終了すれば、ADXが下落するので分かりやすいです。

線のクロスを見る

  • +DIが-DIを下から上に抜いた⇒上昇トレンド
  • +DIが-DIを上から下に抜いた⇒下降トレンド
  • 【+DIが-DIを交差した後】
    ↳ADXが下落中の-DIを上抜く⇒上昇トレンド
    ↳ADXが下落中の+DIを上抜く⇒下降トレンド

DMI/ADXの見方は、上記のように各線のクロスに注目します。

クロスした所が、相場の転換点になる場合が多いので、注意してください。

線の角度を見る

DMI/ADXの線の角度も重要です。

  • 急角度⇒強いトレンド
  • 緩やかな角度⇒弱いトレンド

角度によって、すぐに利食いするのかどうかが決まります。

弱い角度の場合は、ポジションのエントリーを見送る必要性も出てきます。

ADXRも一緒に表示される場合がある

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※紫色の点線(ADXR)【14】を使用
※緑色の点線(ADX)【9】を使用

DMIを使用すると、ADXの他にADXRも一緒に表示される場合が多いです。

ADXRとは、ADXの平均を結んだ移動平均線のことです。ADXの基準の設定値は【14】です。

ADXRの使い方は、以下の通りになります。

  • 【ADXRの向き】
    ↳上向き⇒長い上昇トレンド継続中
    ↳下向き⇒長い下降トレンド継続中
  • 【ADXがADXRに対して】
    ↳ゴールデンクロス⇒買い目線(上昇トレンド)
    ↳デッドクロス⇒売り目線(下降トレンド)

ADXRはADXの平均値のため、ADXで短期的な相場の流れを掴み・ADXRで長期的な相場の流れを掴んでいきます。

DMI/ADXの使い方

DMI ADX 使い方

DMI/ADXの使い方について、以下で詳しく解説していきます。

買いシグナル

  • +DIが-DIを下から上に抜いた場合(ゴールデンクロス)
  • +DIが-DIの上にある時にADXが上昇している場合
  • ADXが下落中の-DIを上抜いた場合

DMI/ADXの買いシグナルは、上記の通りです。

+DIの位置が-DIよりも上にある場合は、買い目線でエントリーポイントを探しましょう。

売りシグナル

  • +DIが-DIを上から下に抜いた場合(デッドクロス)
  • -DIが+DIの上にある時にADXが上昇している場合
  • ADXが下落中の+DIを上抜いた場合

DMI/ADXの売りシグナルは、上記の通りです。

ADXが上昇している時に、エントリーすると勝率が上がり、値幅も期待できます。

ダイバージェンス

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DMIにもダイバージェンスが発生します。

ダイバージェンスとは、相場の逆行現象のことを言います。(相場転換の合図)

上の画像を見ていただければ分かりやすいと思いますが、チャートは高値を更新していますが、+DI(青)の高値は切り下がっています。これをダイバージェンスと言います。

ダイバージェンスについては、↓の記事に詳しく解説しています。

利益確定

ADXが横向き or 下向きになったら利益確定をするのが、おすすめです。

なぜならば、ADXはトレンドを表しているため、横向き or 下向きになるということは、トレンド終了を意味するからです。

ADXが下向きから、もう一度上向きになることもありますが、一旦、利益確定をしてから、次のチャンスを狙いましょう。

スキャルピングでも使える

DMI/ADXは、スキャルピングでも使うことができます。

特に、「トレンドが発生しているか」分かりやすいので、トレンドフォロー手法との相性がいいです。

トレンド終了と共に、逆張り手法に切り替えることも可能

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DMI/ADXを使った最強の手法

DMI ADX 最強 手法

DMI/ADXを使った、最強の手法について詳しく解説していきます。

長期足の流れを意識した手法

自分がトレードする時間足よりも、長期の時間足の流れを意識した手法がおすすめです。

例えば、長期足が上昇トレンドを形成している時には、買い目線で取引をする手法です。

長期足の流れに逆らわず、トレードすることによって、ダマシによる大損するリスクを下げることが可能になります。

様々な時間足の分析方法については、↓の記事で詳しく解説しています。

ライントレードと組み合わせた手法

ライントレードと組み合わせた手法もおすすめです。

例えば、トレンドライン引きADXと合わせてトレンドを確認することもできますし、水平線を強い抵抗帯に引いておけば、利益確定の目安にもなります。

ライントレードのやり方については、↓の記事で詳しく解説しています。

RSIと組み合わせた手法

DMI/ADXは、RSIと同じ製作者がRSIの弱点を無くそうと考えだされたものです。

例えば、DMI/ADXだけだと買われすぎ・売られすぎが分かりません。RSIを使うことで、買われすぎ・売られすぎが分かるようになり、ADXがトレンド終了を示す前に、利食いが可能になります。

また、RSIを使うことにより、逆張りもやりやすくなります。

RSIの使い方は、↓の記事で詳しく解説しています。

DMI/ADXのダマシ回避方法

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  • DMIとADXの根拠が重なった時に取引する
  • チャートの形を意識する
  • インジケーターでも流れを掴む

DMI/ADXのダマシ回避方法は上記の通りです。

詳しく解説していきます。

DMIとADXの根拠が重なった時に取引する

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DMIが【ダイバージェンス】【ゴールデンクロス】していたという理由だけで取引をすると、ダマシに引っかかる可能性が高まります。

DMIとADXの根拠が重なった時に、取引すると、ダマシに引っかかる可能性が激減します。

チャートの形を意識する

DMIとADXだけでは、相場の転換点が分かりにくいです。

なので、チャートの形を意識しながら取引すると、ダマシに引っかかる可能性は減ります。

チャートの形は、基本の【ダウ理論】を知っておけば対応できます。

インジケーターでも流れを考える

オシレーターだけで判断せずに、移動平均線などのトレンド系インジケーターを組み合わせる事により、勝率が上がります。

例えば、DMIが上昇トレンドを示している時に、移動平均線が完全に上昇トレンドを示していた場合、ロングポジションの勝率は高くなります。また、DMIが上昇トレンドを示していても、移動平均線の形がグチャグチャの時のロングポジションの勝率はかなり下がります。

トレンド系インジケーターについては、↓の記事で詳しく解説しています。

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DMI/ADX以外のおすすめオシレーター【5選】

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  • RSI
  • MACD
  • ストキャスティクス
  • RCI
  • 移動平均乖離率

DMA/ADX以外のおすすめオシレーターは、上記の通りです。

詳しく解説していきます。

RSI

チャートから一定期間の変動幅を抜き出し、それを1本の線に表示するオシレーターのため、【買われすぎ】【売られすぎ】の判断基準として使われています。

1本の線を見て判断するため、シンプルで使いやすく多くのトレーダーに好まれています。

MACD

MACDとは、【MACDライン】と【シグナル】の2本の線を使って、トレンドの方向性・転換点を考える手法です。

MACDも世界的に有名なオシレーターの1つのため、多くのトレーダーが使っています。

ストキャスティクス

ストキャスティクスとは、一定期間の変動幅と終値の関係から【買われすぎ】【売られすぎ】を判断するためのオシレーターです。

他のオシレーターよりも相場の初動をとらえやすいというメリットがある反面、ダマシが多いというデメリットがあります。

RCI

RCIは、時間と価格にそれぞれに順位をつけ、両者にどれだけの相関関係があるかを計算することにより【買われすぎ】【売られすぎ】を判断するための指標です。

【短期】【中期】【長期】3本の線で判断判断します。

世界的には、あまり有名ではありませんが、日本では近年人気が出てきました。

移動平均乖離率

移動平均乖離(かいり)率とは、現在の価格と移動平均線の差を数値化したオシレーターです。

『移動平均線から離れた価格は、いずれ移動平均線に戻る』という考えが基準となって作られたオシレーターのため、【買われすぎ】【売られすぎ】の判断をすることができます。

そのため、逆張り手法を使う方に好まれて使われています。

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まとめ:DMI/ADXはトレンドの有無・強弱を知ることができる

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  • +DIが-DIを下から上に抜いた⇒上昇トレンド
  • +DIが-DIを上から下に抜いた⇒下降トレンド
  • 【+DIが-DIを交差した後】
    ↳⇒買いシグナル(上昇トレンド)
    ↳⇒売りシグナル(下降トレンド)
  • 線の角度によってトレンドの強さをはかる(角度が急なほど強い)
  • ADXが20~30%を超えたら、上昇 or 下落トレンド発生

DMI/ADXは、トレンドの有無・強弱を知ることができるオシレーターです。

RSIの弱点を補うために開発されたので、RSIと一緒に使うこともおすすめ。

【ダブルトップ】【ダブルボトム】などのトレンドの終焉を知らせるチャートの形を知っておくことで、一足先に利益確定をすることができます。

その他のオシレーターは、↓の記事にまとめています。

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