HLバンドとは、どういうインジケーターなんだろう?使い方・注意点を知りたいな。
HLバンドとは、過去の一定期間の高値(High)・安値(Low)を上下に表示しているインジケーターのことを言います。
非常にシンプルなインジケーターなので、初心者でも使いやすいです。
有名なプロトレーダーも使っていたことから、中級者~上級者にもおすすめなインジケーターです!
この記事では、HLバンドの特徴・使い方・注意点を解説していきます。
※ファイナンス・マグネイト社調べ(2020年1月~2021年12月)
HLバンドとは
HLバンドとは、過去の一定期間の高値(High)・安値(Low)を上下に表示しているインジケーターのことを言います。
基本的な考え方
基本、一定期間の高値・安値内に収まると考えられていて、もし高値(H)を上回ると『買いシグナル』・安値(L)を下回ると『売りシグナル』が発生すると考えられています。
非常にシンプルなので、初心者にも人気のインジケーターです。
伝説のトレード集団タートルズも使っていた
タートルズとは、わずか400ドルを2億ドルにまで増やした伝説的トレーダーである[リチャード・デニス]・数理論理学の専門家である[ウィリアム・エックハート]が「優秀なトレーダーを養成することができるか」という賭けから始まったトレーダー養成塾のことです。
このタートルズもHLバンドを使っていました。
タートルズについて、詳しく知りたい方は、⇓の本がおすすめです。
HLバンドのおすすめ設定値
FXでは、トレードできる日が1週間で5日なので、5×4週間で1ヶ月間の高値・安値を表す【20】がおすすめの設定値です。
数値が低いと、ダマシに合う可能性が高くなりますが、トレード機会が増えるというメリットがあります。
なので、自分のトレード手法に合った数値を選ぶことがおすすめです。
HLバンドの見方
HLバンドの見方について解説していきます。
Hを上抜けたら【上昇トレンド】
Hラインを上抜けたら、これから上昇トレンドになる可能性が高いと判断します。
また、ラインの角度にも注意が必要です。
Lを下回ったら【下落トレンド】
Lラインを下回ったら、これから下落トレンドになる可能性が高いと判断します。
3本の線の向きにも注意
- 3本の線が「右肩上がり」⇒上昇トレンド
- 3本の線が「右肩下がり」⇒下落トレンド
トレンドを把握するには、3本のラインが同じ向きかどうかも確認しましょう!
勝てる!HLバンドの使い方
HLバンドの使い方を解説していきます。
【基本戦略】トレンドフォローをする
HLバンドは、トレンドフォローが基本戦略です。
↑の画像の例で言うと、上昇トレンドなので、買い(ロング)ポジションを持ち続けます。
利益確定ポイント
HLバンドは、中間線をローソク足の実体で抜いたら利益確定です。
または、チャートパターン・ローソク足の形見ながら、利益確定ポイントを探してもOKです。
HLバンドの注意点
- ダマシに気を付ける
- レンジ相場はトレードしない
HLバンドの注意点は、上記の通りです。
詳しく解説していきます。
ダマシに気を付ける
Hライン or Lラインを抜けたからと言って、トレンドが発生しない『ダマシ』も存在しているので、注意が必要です。
ローソク足の形を見ながら、損切りをするか・中間線を抜いたら損切りをするなど、損切りポイントを決めておきましょう!
レンジ相場はトレードしない
HLバンドは、基本トレンドフォロー用のインジケーターです。
そのため、レンジ相場ではうまく機能しないので注意が必要です。
もし、レンジ相場もトレードしたい場合は、↓の記事が参考になります。
HLバンドのおすすめ手法
- チャートパターンと組み合わせた手法
- ライントレードと組み合わせた手法
- 環境認識と組み合わせた手法
上記がHLバンドで、おすすめの手法です。
1つずつ詳しく解説していきます。
チャートパターンと組み合わせた手法
HLバンドだけだと、利食い・損切りポイントが遅れるので、チャートパターンと組み合わせた手法がおすすめです。
FXで知っておくべきチャートパターンについては、↓の記事で詳しく解説しています。
ライントレードと組み合わせた手法
HLバンドは、レンジ相場に弱いです。
そのため、水平線などを使って、ラインブレイクを狙った手法も合わせて、使うべきです。
ライントレードのやり方は、↓の記事で詳しく解説しています。
環境認識と組み合わせた手法
HLバンドは、いつまでトレンドが続くのか分かりづらいです。
そのため、長期足や他の通貨ペアとの兼ね合いを考えながら、トレードする手法も取り入れましょう。
環境認識のやり方については、↓の記事で詳しく解説しています。
HLバンドのよくある質問
- ボリンジャーバンドとの違いについて
- スキャルピングについて
HLバンドのよくある質問は、上記の通りです。
詳しく解説していきます。
ボリンジャーバンドとの違いについて
ボリンジャーバンドとHLバンドの形は似ていますが、全く別物です。
ボリンジャーバンド | HLバンド | |
---|---|---|
特徴 | 一般的には、真ん中に単純移動平均線(SMA)・1標準偏差(1σ)・2標準偏差(2σ)・3標準偏差(3σ)の線を上下に表示している | 過去の一定期間の高値(High)・安値(Low)を上下に表示している |
ボリンジャーバンドは、↓の記事で詳しく解説しています。
スキャルピングについて
HLバンドは、スキャルピングでも使うことができます。
通常通り、トレンドフォローを心掛けるようにしましょう!
また、マルチタイムフレーム分析をすることで、値幅も狙え、勝率も上がります。
まとめ:HLバンドはトレンドフォロー手法がおすすめ
HLバンドとは、過去の一定期間の高値(High)・安値(Low)を上下に表示しているインジケーターのことを言います。
非常にシンプルなインジケーターなので、使いやすく、初心者にもおすすめです。
また、伝説のトレーダー集団である【タートルズ】も使っていたことから、中級者~上級者の方でも問題なく使えます。